晩秋の梨畑では(のらやま通信 NO.84 2001年12月号)
晩秋の梨畑では
11月中旬の梨畑は、紅(黄?)葉が真っ盛り。西風が吹く毎に葉が散っています。そんな中、30年近く働いてきた梨の樹が抜かれています。幸水、豊水が普及して30年余り。経済樹令を迎えた樹が増え、改植が課題となっています。
抜根作業はワイヤーを梨の幹にかけてトラクターにつけたウインチで引くのですが、滑車とてこの原理を駆使して力学の問題を解くようです。
梨畑に巨大なモグラの穴が等間隔で出現?実は肥料を入れる穴なんです。
梨畑の施肥というと、以前はトレンチャーという機械で掘った溝に稲わらや肥料を入れていました。労力も大変なうえ太い根を切るのは良くないのではと、近年は地表に散布して浅く耕すことが多くなっていました。しかし、樹が老木化していることからやっぱり根の近くに堆肥をやった方が効果がありそうだということで、穴を掘る方法が試みられようになりました。
今年は仲間達とホールディガーという機械を買いました。螺旋の形をしたドリル状のものです。
直径30cm、深さ50cm程度の穴が10秒ぐらいであけられます。
これからは晩秋の梨畑のあちこちでこんな光景が見られるかもしれません。