ちばエコ農産物認証スタート(のらやま通信 NO.91 2002年7月号)
ちばエコ農産物認証スタート
2002年の4月から千葉県でも特別栽培農産物認証制度が動きだしました。化学農薬、化学肥料の使用が標準の半分以下のものを「ちばエコ農産物」として県独自に認証しようというものです。わが家の父も生産者代表として昨年度、その検討委員会に参加していました。「生産現場での技術的な支援体制は確立されているのか」「有機農産物に対する消費者の意識はまだまだだ。実際、特別栽培農産物ぐらいでは市場での評価は価格に反映されない」「認証制度そのものを信頼してもらえるのか」なども議論を呼びましたが、いろいろあってとにかくスタートです。
千葉県の認証制度では全国に先駆けて『生産情報の開示』を組み込みました。インターネットを使って生産履歴(農薬や肥料の使用状況)を確認できるというものです。当初の原案にはなかったのですが、梨の直売と減農薬栽培に取り組んできた経験から、委員として強く主張した結果と自負しています。
続きを読む米づくりは苗半作(のらやま通信 NO.90 2002年6月号)
米づくりは苗半作
今年の米づくりでは、新しいことをちょっと試みています。種もみを薄蒔きにして丈夫な苗を作ってみたのですが、はたして結果は?
米づくりでも減農薬化、無農薬化ができないかと、以前からいろいろと情報を集めていたのですが、中でも稲葉さんという方が主宰しているNPO法人民間稲作研究所の活動に興味を持っていました。彼のめざすところは有機栽培でありながら慣行栽培を超える小力・低コストの稲作。古くから「米づくりは苗半作」というような云われ方をしてきましたが、彼の主張も病気や雑草に負けない稲は丈夫な苗づくりからというものです。
田植機で移植する栽培方法では、もみを苗箱に蒔いて育てます。慣行栽培では一箱に200g前後のもみを蒔くのに対し、稲葉流は超薄蒔き、40g。まずは体験してみようと、3月に開かれた育苗講座にわが家の父が参加してきました。
続きを読む農薬を知ることから始めよう(のらやま通信 NO.89 2002年5月号)
ワクワクする田舎のヒロインたち(のらやま通信 NO.88 2002年4月号)
ワクワクする田舎のヒロインたち
3月15日、早稲田大学に集まった約300人の農家のお母さんたち。その中には武部農水相、雪印乳業社長の姿もありました。『田舎のヒロインわくわくネットワーク全国集会』にわが家の母が参加してきました。前回99年に引き続いての参加です。北海道から九州まで全国から集まる女性たち。1泊2日という時間、2万6千円という参加費のほか、交通費も使ってでも早稲田にやってくるのは、文字どおりわくわくする出合いがあるからです。
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